令和6年度 生活発表会

 12月13日(金)こども園になっての初めての発表会は、待ちに待った、めろん組・みかん組・ぶどう組合同の発表会でした。69世帯の保護者の方が見に来てくださり、遊戯室は熱気に包まれました。舞台袖から子どもたちに「頑張って!!」と声をかけると、「わかった!!」と元気な声を返してくれました。

 始めは、みかん組の歌で『虹の向こうに』です。大きな拍手で迎えられ、舞台に上がった子どもたちは、少し恥ずかしそうにしながらも、お父さんお母さんの姿を見つけることが出来ると、とても嬉しそうです。雨上がり、虹が出た空を見上げた気持ちを思い出し、キラキラ輝くような笑顔で歌を披露しました。

園長挨拶
みかん組の歌『虹の向こうに』

 次は、ぶどう組の劇で、『こぶたとオオカミとどうぶつたち』です。大好きな物語『三匹のこぶた』のオリジナル劇です。日頃から楽しんでいるわらべ歌から登場する姿は、保育室から抜け出したかのような劇の始まりでした。みんな笑顔で、元気いっぱい。先生と言葉を掛け合いながらお話が進んでいきました。

わらべ歌を楽しむ、森の動物たち
『どんどんばしわたれ』子どもがトンネルを作ります

 森のオオカミの登場です。声や表情だけでなく、指の先までオオカミ!!🐺最初の練習のころは恥ずかしがっていた子どもたちが、見事にオオカミになりきっていました。さあ、こぶたを食べに出発です。ちいぶたさんは、2人で力を合わせて『わらのお家』を作ります。

オオカミの登場
わらのお家づくり

 『わらの家』は、いとも簡単にオオカミに吹き飛ばされ、次にちゅうぶたさんが作ったのは、『木のお家』です。かなづちとのこぎりを使って、丁寧に作り上げます。そこへ、オオカミがやってきました。

木のお家づくり
オオカミ登場

 ちゅうぶたさんの『木のお家』は吹き飛ばされ、次におおぶたさんが作ったのは、『レンガのお家』今度は大丈夫かな?

レンガのお家づくり

 レンガのお家は手ごわいようで、オオカミ勢ぞろいで吹き飛ばしにかかります。身体全身を使って息を吹きかけます。これでもか・・・これでもか・・・と。レンガのお家に近づきながら、息を吹きかけます。6人のオオカミは見応えたっぷりです。

全身で息を吹きかけるオオカミ

 レンガの家を守ったこぶたさん、良かったね。4月から慣れ親しんだお話が劇になったぶどう組。子どもたちと会話をしながら登場する動物が加わり劇遊びに広がりました。ぶどう組の子どもたちは、同じ役の友達と楽しみながら、最後まで劇遊びを楽しみました。保護者の皆様も、子どもたちのかわいらしい姿に微笑み、温かく見守ってくださいました。

 お忙しいご公務の中、総社市長 片岡聡一様が来てくださいました。

 めろん組の鍵盤ハーモニカ『聖者の行進』です。5歳児になって、初めて手にした鍵盤ハーモニカ。いろいろな音が出るのが面白くて夢中で吹きました。最初は難しかった指使いもたくさん練習しました。

めろん組鍵盤ハーモニカ『聖者の行進』

 昨年より取り組んでいる、室内音楽。ピアノ伴奏に合わせて、自分の音や友達の音を聞きながら、楽器を奏でていきました。

めろん組合奏『風になる』
みかん組合奏『オブラディオブラダ』

 次は、めろん組の劇で『ジャックと豆の木』です。こども園生活最後の発表会。子どもも先生も力が入ります。一人一人が物語の世界を楽しみながら、役の表現を考えました。牛らしく、おじいさんおばあさんらしく、大男らしく・・・声の出し方や身振り手振り、ゆっくり話したり、早く話したり、慌てて出てきたり。あっという間に物語の世界に引き込まれていきました。

ジャックの大切な牛さん
ジャックが牛の世話をしないので、頭を悩ませるお母さん

 ジャックは、食べ物を買うために、大切な牛を売りに行きますが、『不思議な豆』と取り替えてしまうことになりました。

豆を売りに来た不思議なおじいさんとおばあさん
ジャックと村娘

 ジャックは、大切な牛を豆と取り替えてしまったことを、お母さんに知らせます。喜んでもらえると思ったのに、お母さんは怒って豆を窓の外に捨ててしまいました。次の日の朝、空まで伸びた豆のきを見たジャック。しりもちをついて表現するジャックに笑いが起きます。たどり着いたところは・・・。

牛ととりかえた豆を取り出すジャック
豆の木を登って大男のお城にやって来たジャック

 お城には、ひげをたくわえた貫禄ある大男が😊「ワッㇵッハッハ」の笑い声や、2人のテンポよい掛け合いのセリフが楽しく、得意のダジャレに思わず「プッ!!」と笑いが起きました。

大男たち
お宝①笑うときれいな花を咲かせる花瓶

 次々と出てくるお宝は、どれもこれも欲しくなるお宝。自分たちで考えた踊りを踊りながら登場しました。

お宝②鈴が鳴るとプレゼントがどんどん出てくる
お宝③金の卵を産むニワトリ
お宝④音を奏でると眠くなる竪琴
大男からニワトリと竪琴を守るジャック

 ジャックとニワトリ、竪琴は大男から逃げて、大急ぎで豆の木を降りていきました。舞台の上では、豆の弦を伸ばして、上に下にと弦の角度を変えることで空の上から地上まで降りて来る情景を表現したり、後ろ向きで降りるなど細かな表現が見所です。「ニワトリさん大丈夫。」「気を付けて。」「ま~て~」の掛け合いが、さらに場面を盛り上げていきました。

豆の弦を降りるジャックとニワトリと竪琴
斧で弦を切った場面

 無事にお母さんのもとにたどり着いたジャック。笑いあり、わくわく感あり・・・。子どもたちが絵本の中で感じた面白さやドキドキした気持ちがそのまま臨場感ある劇になって、観ている人も物語の世界に引き込んでいきました。子どもたち一人一人が自分の役を大切に表現するその姿からは、見てもらいたい、楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってきます。保護者の方と一体感が生まれた劇でした。

 ぶどう組の合奏『ドレミの歌』と歌『どんな色が好き』です。初めて持つ楽器は、持ち方を覚えることから始まりました。きれいな音が聞こえてくると感動し、友達と顔を見合わせて笑い合いながら楽しんで練習していました。仲良しのぶどう組は、絵を描くときにも「どんな色が好き?」と友達との会話が広がります。子どもたちの一生懸命さが伝わってきました。

ぶどう組合奏『ドレミの歌』
ぶどう組歌『どんな色がすき』

 みかん組の劇『あらいぐまとまほうのせんたくや』です。絵本のお話に興味を持つと、ペープサートでお話を楽しんだり、物語の音楽が流れる中で過ごしたりしながら、深く物語の中に関わっていきました。

 ここは昼でも暗い真っ暗森。ずっと昔から怖い魔法使いが住んでいました。ところがある日、あらいぐまがやって来て、『せんたくやさん』のお店を開いたのです。

森のあらいぐま

 🎵森で一番の洗たく上手 ~どんなものでも洗います🎵舞台袖に待っている子どもたちも一緒に大好きな歌を歌っています。その元気な歌声と共に、うさぎさんととらさんが洗濯物を持って現れました。その様子を見て、魔法使いが現れ「百年、千年、一万年の昔から・・・」と不気味な言葉を投げかけます。このフレーズは、子どもたちの心に響くもので、練習の時にはたくさんの子どもが声をそろえて言っていました。

洗濯屋にやって来たとらとうさぎさん
魔法使い

 魔法使いに脅されてもあらいぐまは平気で森の動物たちに喜んでみらえるように、「親切丁寧に!!」を合言葉に洗濯をします。ところが、魔法使いのせいでとらさんの服は縞模様、うさぎさんの人参の服はゴボウ、りすさんのどんぐり模様はいがぐりねずみさんの服は猫の模様に・・・大変なことになりました。子どもたちは、服を裏表にすることでその情景の表現を楽しみました。

あらいぐまのせんたくや
大事な服が大変なことになったとらとうさぎさん
大事な服が大変なことになったねずみとりすさん

 まほうつかいのふくも洗ってあげることにした洗濯屋さん。洗ってあげると黒い泡が出てきて、真っ白になりました。舞台の上では、子どもたちが魔法使いの服を脱がせます。脱ぎきしやすい服にすることで、子どもたちだけで場面を展開していきます。シャワシャワジャブジャブさんの登場で、皆の服は元に戻りました。

白い服になった魔法使いとシャワシャワジャブジャブさん

 子どもたちが楽しみながら飾りつけした衣装やお面作りが舞台を華やかにしています。子どもたちであらいぐま登場の踊りをこんな風にしたら!!や、シャワシャワジャブジャブさんのこんなものがあったらいいな!!の想いが形になりました。真っ暗森が明るい森になり、皆が笑顔になった劇。子どもたちの楽しさが伝わる劇でした。

 最後は、めろん組の歌『ありがとうの花』です。「おとうさんおかあさんいつもありがとう。」感謝の気持ちの込められた歌詞と歌声に目頭が熱くなりました。

 最後に理事長のあいさつでは、子どもたちにも笑顔と安堵の表情が。度々こども園を覗いて、子どもたちに声をかけてくれる理事長さんは、子どもたちの人気者です。最後にハイタッチをして、子どもたちも嬉しそうでした。

理事長挨拶

 発表会締めくくりとして、こども園生活最後の発表会となっためろん組の子どもたちに向けて、いままでの頑張りと素敵な発表会を見せてもらったことに対する気持ちを、保護者の方が言葉にしてプレゼントしてくださいました。今日一番の笑顔を見たように思います。保護者の皆様のご協力もあり、素敵な発表会になりましたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。めろん組・みかん組・ぶどう組の皆、お疲れ様💕