2024年11月21日

今年も『とらまる人形劇団』が来てくれました。

 みんなが楽しみにしていた『とらまる人形劇団』が来てくださり、『風がはこんだ大ぼうけん』のお話を観せてくれました。子どもたちの中には、「楽しみすぎて寝られなかった💕」と教えてくれた人もいました。

 

人形が出てくると、「わ~っ😊」と声が上がりました。

 今回のお話は、新潟のお話です。村はずれのお堂で遊んでいる子どもたちの前に、どこからともなく大きなおじさんが現れて、子どもたちを「カキやナシやクリが”ざらんざらん”なっているところに行きたくないか。」と誘いました。「知らない人についていくんじゃないよ。」ってお母ちゃんに言われているからと、一度は断りましたが、なんと、おじさんのお尻からしっぽのようなものがニュルニュルニューと伸びて、子どもたちに「しっぽにつかまれ!」というが早いかビューンと空高く舞い上がってしまいました。

 必死でしっぽにしがみついていた子どもたちが、おそるおそる下を見ると、赤や黄色に色付いた景色が広がっていました。そしてそこには、ナシ🍐やカキやクリ🌰が。おじさんが息を吹きかけるとたくさん実った実が一斉に落ちます。子どもたちは大はしゃぎで秋の味覚を楽しみました。観ている子どもたちからは、歓声が上がります。

 おじさんと鬼ごっこや綱引きをして遊んでいましたが、おじさんはまたしても突然「俺は行くから、お前たちは自分で帰れ。」と言って子どもたちを残して飛び去ってしまいました。

 置き去りにされた子どもたちは途方にくれます。歩き始めますが、なかなか村にたどり着きません。やがて日が暮れ真っ暗に。背景が変わります。場面の移り変りに、ますますお話の世界に引き込まれていきます。

 夜の深い森の中で、目を光らせるフクロウや森の木々の中から覗くオオカミの目が不気味さを演出しています。子どもたちもドキドキしながら様子を見守りました。

 なんとか灯のもれている一軒家にたどり着きました。ひょっとすると山姥の家かも・・・。子どもたちにも緊張が。息をひそめてドアが開くのを待ちました。

 出てきたのは、山姥ではなく、大きなおばあさん。家の中に入るように勧めてくれご馳走をふるまってくれました。

カンスケ、キンタ、ハナ、アカネ

 お鍋が空っぽになるぐらい、おなかをすかせた子どもたちは、おかわりをしました。子どもたちは、おばあさんに、どうしてここにいるのか、置いてきぼりになって家に帰れずに困っていることを話しました。するとおばあさんは、「おおきなおじさんは、私の息子だよ!」とおしえてくれたのです。「ええっ!!」子どもたちを連れてきたあの大きなおじさんは、おばあさんの子どもだったとは!おおきなおじさんは南風の神様、アニアンだったのです。アニアンは世界を駆け巡って、温かくて心地よい風を吹かせているのでした。しかも気まぐれに。子どもたちは南風の神様のこと話を聞いて不思議な気持ちになりました。そして、おばあさんはもう一人の自分の子どもを呼んできて、子どもたちを送り届けるようにお願いしたのです。もう一人の息子は北風の神様。これから出番が多くなる神様ですね。北風の神様は子どもたちに長い髪につかまるように言いました。子どもたちが長い髪を手にすると、あっという間に夜空に舞い上がったのでした。「わぁ~」

北風の神様 クールです。
星が綺麗!

 子どもたちは無事に故郷の村に帰ることができ、探しに来てくれた村の人たちにも合うことが出来ました。良かったですね。

とうちゃーん、かあちゃーん!!
みんな無事か?心配してたぞ!よく帰ってきたなぁ!!

 風が運んだ奇想天外な大冒険。こども園の子どもたちはカンスケ、キンタ、ハナ、アカネと一緒になって、大空を飛んだり、森の中をさまよったり、お話の世界に入り込み、ハラハラドキドキした1時間でした。子どもたちはお外に出た時、南風の神様のアニアン、北風の神様を感じて、お話の世界の続きを楽しむことでしょう。

 『とらまる人形劇団』の皆さん、今年も楽しいお話をありがとうございました。来年も楽しみにしています💕