2025年2月8日

グループの友達と製作をしています♪めろん組🍈

 年末年始に園や家庭で日本の伝統的な行事を色々と体験した子どもたちは「どうして神社にお参りするの?」「年賀状ってなあに?」と不思議に思うことがあったようです。日本についてもっと知りたいと感じている子どもたちに『にっぽんの図鑑』を紹介すると、みんな興味津々で図鑑みていました。お寿司や富士山、日本のお菓子に紙芝居、埴輪(はにわ)に妖怪…本に書かれていることを「自分たちも真似して作ってみたい」と気持ちが高まり、グループで取り組むことになりました。グループごとに興味のあるページをみながら話し合いをして製作遊びを楽しみました。

朝の会の風景です。当番さんが前で話をすると、みんな真剣に話を聞いています。
活動の準備をしました。グループで声をかけ合って机にシートを広げています。
先生が前に立つと自分で椅子を動かし、話を聞く姿勢になっています。すごいですね。
日本のお菓子チーム。誰がどんなお菓子を作ろうか、話し合いをしています。お友達の思いも聞き合えていました。
折り紙チーム。今日はお店の囲いや看板を作っていくようです。相手の顔を見て話ができています。
妖怪チーム。前回の活動終わりに話し合った内容がボードに書かれているのですが、それを見ながら相談しています。

 「今日は何を作ろうかな?」友達と相談したことをみんなの前で発表しました。聞く時にはどんな姿勢で聞いたらいいかな?と尋ねると「椅子を前に向ける。」「相手を見る。」「手はお膝。」「静かに聞く。」という声が聞こえてきました。みんなお友達の発表を真剣に聞いてくれたので、前に出たお友達も気持ちよくお話できました。

 何をするか決まったので、グループの友達と一緒に作り始めます。イメージしたものを形にしようと一生懸命考えたり、友達と相談や協力して作ったりと、みんな楽しそうです。

決めたことを書き出すことで、グループで目的を共有することができています。
「ここに描こうか?」友達に確認しながら一緒に取り組んでいます。
分担したものをそれぞれ作っています。「私は飲み物を入れる冷蔵庫を作るね。」「僕は机に敷く敷物を作るよ。」
ガムテープを順番に使っています。初めは、くしゃくしゃになっていましたが、繰り返し経験する中で自分で切れるようになりました。
お寿司屋さんを真似して自分たちもお店を作ろうと、折り紙屋さんの囲いができました。「どんなお店にしようかな?」
「お団子を作ろう。」と取り組んでいます。どんなお団子にするかは自分で考えて真剣に作っています。手前の入れ物は「みつ豆」です。

 友達が困っていることに気付いて、作り方を伝えている優しい子どももいました。リーダーの役割ができるようになった子どももいます。作り方のアイディアや方法をみんなに伝えたり、友達の意見を取り入れながらまとめることもできていました。

粘土の埴輪の作り方を教えてくれています。一人では難しいことも、お友達が助けてくれるので大丈夫です。
埴輪のキャンプ場に海を作ることにしました。梱包材に水性ペンを塗ってスタンプ台のようにして、インクを指につけて画用紙に魚を描いていきます。すごい発想に驚かされます。
紙芝居屋さんが、公演の合間に休憩する机を作っています。ハッピーセットを食べながら休憩するそうです。お客さんにはポップコーンとジュースがあります。

 自分たちの経験を元にお寿司屋さんを作っているグループもありました。リアルなお寿司にワサビに醤油、おしぼりにお金にレジ、マスコットキャラクターまで…詳細に作られています。担任の先生はレジがタッチパネル式になっているのに驚き、ジェネレーションギャップを感じました💦

お寿司屋さんです。お店の囲いに窓やカーテン、絵の飾りや時計もあります。素敵なお店ができています。
リアルで美味しそうなお寿司が並んでいます。お皿があるので好きなお寿司を取れるそうです。
「お寿司を取ったら、こっちの机で食べてください。」バイキング形式です。
お寿司を食べる机です。おしぼりに飲み物、呼び出しベルまであります。生活の中で経験したことを上手に再現しています。「おすしやさんへようこそ」の心遣いが温かいですね。
「うーん、これで何か作れないかな。」アイディアを絞り出しています。ワクワクする時間です。
折り紙屋さんです。自分たちで本を見ながら折りました。小学校へ遊びに行った時、小学生から貰った折り紙が嬉しくて、真似っこしています。

 はじめは折り紙やお寿司・埴輪を作ったり、妖怪の紙芝居や富士山の絵を描くだけでしたが、作り進めていくにつれ「お店を作ろう」「キャンプ場を作ろう」「お土産屋さんを作ろう」と、どんどんアイディアが広がっていきました。

大きな字で書いた看板も完成しました。遠くのお客さんにも良く見えます。
埴輪キャンプ場の海が完成しました。沢山の魚が泳いでいますね。
くり抜いた段ボールには「天の川」を描きました。キャンプ場の満天の星空が目に浮かんできますね。
富士山チーム みんなで大きな富士山を描きました。下書きは分担して、色塗りは協力して描き皆で力を合わせています。

 できた物をみんなに紹介しました。誰がどうやって発表するかも子どもたちで話し合って決めました。自分たちで考えて作った物なので、自信をもって発表しています。見ている子どもたちも、お友達が作った物に興味津々で、気になるものがあると手を挙げて質問もしていました。

日本一の富士山が完成しました。色使いも素敵ですね。次は富士山を見に来た人のお土産を作るそうです。
製作時間が終わりました。みんなでお片づけをしています。はさみやペンはお道具箱へ、素材は棚へ分別して戻します。
日本のお菓子チーム お団子を作りました。平面のお団子、三食団子、立体のお団子と、それぞれ趣向を凝らしたお団子が完成しました。それぞれの子どもが発表してどれも美味しそうです。
妖怪チーム みんなで作った物を持って、代表の子どもが発表していくスタイルでした。相手から見えやすいように持ち方も考えました。
折り紙チーム 店の囲いや看板、扉も作りました。指さしながら説明しているので、何について話しているか分かりやすいですね。
埴輪チーム 大きなものを友達と一緒に助け合って持っています。「僕も持ちたい」という声を聞いて、天の川の絵を一緒に持たせてあげる優しい子どももいました。

 「次は何を作る?」グループの友達と相談しながら紙に書いていきます。小学生になるからと、文字を読んだり書いたりできるようになってきました。

 最後にお友達の良いところを発表しました。これは毎日行っているのですが、お互いに褒め合うことで思いやりの心が育まれているようです。

「はにわをつくるとき おともだちがてつだってくれたので うれしかったです。」
手伝ってもらったお友達も、褒めてもらったお友達も、それを聞いていた人たちも、優しいエピソードを聞いて心が温かくなりました。

 活動を通じて、友達と一緒に作る楽しさを体験し、自分の意見を言うだけでなくお友達の話を聞いたり、譲ったりできるようになってきました。自分の行動を褒められることで「友達に優しくしよう」「友達の良いところを探そう」という心も育ち、クラス全体に広がってきています。自分たちで考えて作ったり「明日は何を作ろうかな。」と考えたりしている子どもたちの目は、ワクワクしてキラキラと輝いていました。物であふれている今の時代、自分たちで作り出す面白さや自分たちで作った物で遊ぶ楽しさを感じています。